michi

赤ちゃん母さんのmichiのレビュー・感想・評価

赤ちゃん母さん(1927年製作の映画)
-
これは「おもしろかった」なんて言っていいのか分からないような重い展開ながら、どうなるのか気になり見事にハマった。全く共感はできないけれど、とてもおもしろかったです。

邦題のセンスがトンチンカンすぎてジワってくるのですが、要は離婚した親を持つ子どもたちの結婚をめぐるストーリーです。
親の離婚は何かしら子どもに影響を与えるのでしょうね。しかもこうやって無闇に再婚を繰り返されると(5回も??)、それを見ている子どもたちは結婚観が歪んでしまうのも分かる気がする。
時折、幼少期の思い出とシンクロするシーンが切なくて、上手いなーと思いました。

ラストの後、一体どうなるのでしょうか。
いろんなパターンが想像できるけれど、どれをとっても全員が幸せになるのは難しそう…。

サイレント時代のゲイリー・クーパーさんの作品を初めて観ました。かっこいいとかそんなレベルを超越しています。もう言葉になりません。
ロマンス真っ只中のクララ・ボウがクーパーさんをゴリ押しして出演が叶ったみたいですが、彼が世に出るチャンスを作ってくれたことには本当に感謝したいです。
そして、彼はサイレントでこんなに魅せておきながら、その後うまくトーキーの時代に馴染んでたくさん活躍してくれて良かったなと改めて思いました。
michi

michi