加登魁修カドカイシュウ

貞子の加登魁修カドカイシュウのレビュー・感想・評価

貞子(2019年製作の映画)
3.0
むちゃむちゃスコア低いけど、そこまでぶっ叩かれるような出来ではなかったように思います。
何の志しも感じられない銭ゲバ映画の癖に高評価の映画(名探偵ピカチュウ )と比べたら、志しの高い映画だと思います。

だが、しか〜し!!
その志しの高さが故に観る層を、響く層を限定しちゃって、この体たらくなのかなー?とも同時に思いました。
監督のとても個人的な思いや体験が十二分に映画へ投影されているんだと思います。なのでそこに共感できれば、バチバチ良い映画になるんだろうなぁと。偏愛映画

かく言う私は、3割くらいは響きました。特にどこに響いたかというと『ユーチューバーいけ好かねぇ』っちゅー部分です 笑
ちょくちょく挟みこまれる忠実に再現されたあの薄軽い作りの映像たち。
昨今、映画内でユーチューバーディス描写ちょいちょい見かけます。映画監督は厚みのある映像づくりを行なっている中、ユーチューバー達の映像は薄軽い量産型の癖して、下手したらミニシアター系の映画よりは見られている現状っちゅーのは、心底イラつくだろうなぁって。現にクソイラついてんだなってのはビンビンに伝わりました(そんな私もYouTubeに動画投稿しているので、指を刺されているようで)。

劇中でユーチューバーが撮ったモノの中で唯一重厚なつくりだったpovのアレ、劇中では『ユーチューバーが撮った』ことにはなっているけど、とてもハイクォリティーで「これぞプロの仕事」って感じでした。

おしっこちびるような恐怖シーンがちょいちょいあって、これのつるべ打ちだったら、マジでちびっちゃうよぉ・・嬉しいけど!と思ったんだけど、上記にもあるように『ちょいちょい』で。
これは『あんなのがいっぱいあったら、コワ過ぎて誰も観に来なくなるから控えめにしようか』っちゅー話し合いでもあったのかなと感じるほどに、恐怖シーンのエッジはギャンギャンに効いていました(エッジが効き過ぎているが故に、そうじゃないシーンが退屈に感じたりしちゃったりして)。
次の機会があったら(この体たらくなら多分ないだろうけど)観客の膀胱及び尿道をガバガバにしておくれ。アンモニア臭漂うガチ4DX