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ワイルド・タウン/英雄伝説のRのネタバレレビュー・内容・結末

3.5

このレビューはネタバレを含みます

自宅で。

2004年のアメリカの作品。

監督は「グッドボーイズ」のケヴィン・プレイ。

あらすじ

北太平洋の山間にあるとある田舎町、元米兵のクリス(ドウェイン・ジョンソン「ブラックアダム」)は久しぶりの帰郷で町に帰ってくるが、製材業で繁栄していた町はすっかり荒廃し、その代わりに白昼堂々ドラッグが売り買いされ、ギャンブルと風俗店で成り上がった旧友のジェイ(ニール・マクドノー「ノーセインツ 報復の果て」)が牛耳っていた。そんな町の様子に憤ったクリスは1人反旗を翻す!!

アマプラにて、ご存知ドウェイン・ジョンソンことロック様のこれまた初期の主演作。まだ今のゴリムキマッチョではなくシュッとしたマッチョです。

で、お話はというとこれがまた単純明快で良い!!要は腐敗した町にブチギレたロック様が丸太ん棒片手に「この町は俺が守る!」と大暴れする!という、なんか本宮ひろ志が描いた一昔前の漫画みたいな内容となっている。

軍を除隊し、久しぶりに故郷に帰ってきたロック様演じるクリス、ただなんか前と様子違くね?と戸惑いはするんだけど、家族の元に戻り、また悪友で今はニートのレイ(ジョニー・ノックスヴィル「ジャッカスFOREVER」)ら昔の友だちとスポーツを嗜み、故郷を満喫していると「おいおい、俺たちも混ぜてくれよぉ!」とばかりに登場するのがクリスの旧友であり、今は町を牛耳っているジェイ。

演じるのは他の映画作品でも悪役を演じることが多い、ニール・マクドノー。またそいつの右腕ポジのチンピラ、ブースを演じているのもまた見るからに悪役顔のケヴィン・デュランド(「バッド・トレジャー」)とかでみんな揃ってニヤついて「悪役登場でーす!」って感じなのがまた面白い。

で、そいつらとアメフト勝負することになるんだけど、ラフプレイ続出で結局負けてしまう…。でもまぁ言うても旧友だし…まぁまぁ…と思いつつ、そのジェイが経営するカジノに誘われることに。

で、そこではまぁカジノとは名ばかりの如何わしいお店で、ほぼ半裸というかおっぱい出ちゃってるような女の子たちがポールダンスしちゃったりなんかして、いよいよ腐敗が顕に…。その上どうやら昔のマドンナ的存在だったデニ(アシュレイ・スコット「密かな企み」)もマジックミラー越しにストリップ嬢と客という立場でご対面という気まずい状況。

まぁ、それでもレイとかなんだかんだ楽しんでるし、まぁ俺も楽しむか…とカジノをやっているとディーラーの不正を目撃して、遂に正義の心を持ったクリスは見過ごせず「おい!」となって大乱闘が勃発!!

ただ、多勢に無勢ということで結局、クリスは1人捕まってしまい、胸に大きな切り傷をつけられて重傷を負って生死を彷徨ってしまう。

で、なんとか回復して、トホホ…と思いながら日がな一日レイとくだらないテレビを観ていると…姉貴のミッチェル(クリステン・ウィルソン「魔女っ子ツインズ」)のまだ中学生かそこらの息子、つまりクリスにとっては甥っ子が地元の友だちにそそのかされて質の悪いドラッグをつかまされて緊急搬送されちゃったから、遂にブチギレたぜ!!と怒り心頭のクリス。

トラックをブルーン!!と飛ばしてカジノにたどり着いたと思ったら荷台に載せていたどでかい丸太ん棒を背負って単身で突入!!(いや、彼岸島か!!)下っ端数人相手にまたも大乱闘を繰り広げて打ち負かしてしまう!!

で、結局そのまま逃走するもののジェイとズブズブの関係の警察に捕まって裁判になっちゃうんだけど、そこで裁判員に「俺が保安官に立候補して町の不正を暴く!」と豪語したことで裁判員も賛同、釈放された後はもうほぼクリスのターンって感じ!!

まずは保安官になった(しかも丸太ん棒が気に入ったのか、トレードマーク的に大切に常備しているのが微笑ましい笑)ことで、そんな簡単に保安官になれんの?とかどういう権限があんの?とかそういうツッコミは度外視で汚職警官たち全員を前に「お前ら全員クビね!!」と一蹴した後はニートのレイを部下につけて、腐敗した場所に乗り込んで行っては殴る蹴るの大暴れ!!

ここら辺は割とコメディ的に描かれるんだけど、格闘シーンを上からのパンで撮ったりと無駄にカメラテクを作ってくるのがまた憎たらしい笑笑。

ただ、そんな無茶な保安官稼業をやっていたことでジェイも黙ってられねぇ!と武装した部下を保安官事務所とクリスの実家にそれぞれ送り込んで巻き起こる銃撃戦がすごい!!保安官事務所では銃乱射しまくって事務所中が銃弾で蜂の巣になる中、クリスも応戦してまるで戦争映画みたいになるし、後半のクリスの実家パートではクリスの留守中を狙っての犯行で家族が囚われる中、1人半端者のレイがショットガン相手の下っ端とタイマン勝負を繰り広げる緩急で魅せてきてとにかく楽しい!!

こういう場面ってレイかジョン・ビーズリー(「炎の少女チャーリー」)演じるクリスの親父さんあたりが犠牲になりそうなのに結局レイも打ち勝っちゃって、親父さんもアシスト決めて誰も死なないのも嬉しい。

最後はクリスとジェイとの直接対決なんだけど、ここではそのものズバリ「この町は俺が守る!」とフルボッコにしたジェイに向かってクリスが言い放つ決着のつけ方でいやぁ、マンパワー爆発の大味な感じがまた良いですなぁー!!

最後は製材業も復活して、腐敗した町も復活の兆しを見せつつイチャイチャしたクリスとレイが「親父を誘って3人で飯でも食おーぜ!」と朗らかエンドで終わっていて、なんつーか最後まで清々しいほど明朗快活な作品だったなぁ。

しかも、これ実話ベースっていう…え?こんな荒唐無稽な実話あります笑笑?

まぁ、ロック様のフィルモグラフィーの中では1番大味なテイストの作品なんだけど、なんだろう?不思議と憎めないというか嫌いになれない…というか好きな作品でした!ロック様ここにあり!!
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