こぼちゃん

僕の中のあいつのこぼちゃんのレビュー・感想・評価

僕の中のあいつ(2018年製作の映画)
4.1
ポスターが弱っちょろい中年とイケメン青年で、これだけだと、見ようとは思わないポスター、パッケージですが、めちゃくちゃ笑えるし、小気味いい。そして、ハートウォーミングの掘り出し物。

闇の社会に生き、鉄拳制裁は当たり前、会長を敬い、出世欲とリッチな生活を目指す強面の社長。気弱でみんなの使いっぱ、食べることが大好きなおデブちゃん高校生。

高校には、いじめっ子ばかりで、主人公は毎日、使いっぱ。また、やがてメインの一人になる女の子も、いじめられっ子。入れ替わり後は、中身は強面の高校生と、強面とある関係の女子高生が体を鍛え、強面の片腕の三人で、いじめっ子を次々に撃退。

強面の社長には、愛していたからこそ別れた女性、今はバリバリの、大阪にいそうな、おばさん。腹は立てていても、強面の社長を愛してる。中身が違うから、周りの人たちは、話していても態度がちぐはぐなのが笑える。

終始、いじめっ子の高校生や堅気の人たちをいじめる悪い人たちを、成敗して小気味いいのと、色んな所でラブラインができるけど、中身が違うから、いつもチグハグ。それでいて、父と娘の愛、別れた恋人どうしの愛、親分子分の愛があるので、爽やかで温かくなる。

主人公がアイドルとは思えない演技、初めての主演を聞き、びっくり。

最初の希望食堂の女主人と最後の病院の女性医師が、入れ替わりを引き起こすが、シークレットガーデン(韓国ドラマ)に出てくる、不思議な森の居酒屋、入れ替わりの酒を出すおばさんのよう。

ラスト、女性は強い、女性は大事。強面たちを顎で使う(笑)。別ジャンルだけど、魔女の宅急便のパン屋さん夫婦、草原を走る子供たちのよう。
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