シカゴで起きた爆発事故の衝撃波により多くの人が死に絶えてしまった世界を舞台に"残存者"と呼ばれる死者の幽霊があるメッセージを生者にしめす。ベラ・ソーン主演のヤングアダルトの風味も併せもつＳＦサスペンスもの。ストーリーの入口の割と平穏で主人公が青春を謳歌する冬場の雰囲気と、出口の謎が解明されたあとのダークな雰囲気は、味気がけっこう異なる。また映画内で繰り返し多用される"残存者"が、主人公のロニーに異常な執着をしめしては、何をつたえるか。この作品内のルール設定におけるその設定自体がまあまあ特殊で、ＳＦの命題にも無理があり過ぎる点は、ゴリ押しなのだろうか。。身近な人物が実は...の安易に想像できるがエンタメへ振り切るけれん味は良かった。個人的にＭＣＵのサノスの指パッチンで人類の半分以上を消し去るマジックと、ややこの世界観は類似がある。主演のベラの前髪ぱっつん姿はすごく必見です。ティーン向けの確立された世界観や男女の友情かつ恋情ひいては家族愛など間口が広く、それなりにはＳＦの重く閉ざされた冬の世界観にひたれます。
