「真夏の夜のミステリー消える死体の映画祭2022」
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『ザ・メッセージ』
なんかね、消えるんですって。死人が
はたして消えるのは死体かそれとも残存者か
(ちょっと攻めてみました。ここはひとつ、消えるのは死体ってことでお願いします。拡大解釈をお許し下さい)
この作品、途中までは実に良かったんです。でもね、ネタがバレてからの謎理論は納得いってません。一気に冷めました。着目点は良かっただけに、惜しまれる。そんな作品
①死体の消し方に趣向を凝らしているか
もうね、粉々。この世にこびりついたのは、記憶なのかはたまた想いなのか、理屈は正直よく分かりませんが、雲散霧消します。まあね、死体じゃあないからね。後半の焦らして焦らして焦らしてからの粉々は、途中からもう分かったから、分かってるから早くして!ってなっちゃいます。でも安心して下さい。ちゃんと用意してありました。ムーディー・ブルースのリプレイ再生よろしくカシャカシャカシャっていう一人芝居もほどほどに、死体がね、消えるんですよ。見世物になるほどの演出感。正直どうなの?っていう思いは、未だに強くあるけれど、ちゃんと死体が消えたんです!!(ここ重要)
[0.5]
②背景
エキゾチックな雰囲気醸し出してる主演のベラ・ソーン。どこかでみたことあるなと思ったら『ミッドナイト・サン 〜タイヨウのうた〜』でシュワルツェネッガーの息子パトリックと共演していた女優さんですね。べラ・ソーンの肩書は、女優、歌手、モデル、ダンサーと実に多才。ゼンデイヤとも仲がよく、今後注目の女優さんです(くっ…これぐらいしか書くことない)
[0.3]
③意外性
場所とか時間とかをあまり気にしない設定。そこはさ、もっと気にしようよ。ディテールにこだわって欲しいんですよね。あと、なんかこうミスリードしてやろうっていうのがミエミエでした。透けて見えましたね。かなり早い段階で犯人分かっちゃうし、意外性は無かったな。せっかくプロットはいいのにな…。終盤の後付けはちょっとなぁ。こんなのなんでもアリじゃないですか。そういうとこだぞ
[0.1]
④美しさ
死体の美しさという意味では皆無となっております残念ながら。その代わり、儚さみたいなものはあった。優しささえ滲み出でいたような気もする。そこは評価
[0.6]
■その他
・父から子へ。世の父親目線で観てしまうから加点せずにはいられないだろう。ズルい
[+0.5]※甘めの評価