このレビューはネタバレを含みます
宗教団体と密接な関わりを持たない日本人からすると、自分事として捉えることは難しい。
宗教の発生は農業革命により人々が定住できるようになり、集団で生活を営み始めたことによるという。
医療、天候、政治、規律、当時の合理的判断の重要な部分を担っていた。
教祖 信者 経典の3要素は、言葉を変えて宗教団体でなくても持っている。
教祖も実行犯も孤独であった。
それは、世界観の共有は比較的容易だが、使命感は共有が困難、ということなのかもしれない。
しかし、使命感による殺人は宗教の役割ではない(誰の役割でもない)。
とはいえ、中立的な態度が、すなわち誠実でも公平でもない。
彷徨っているようにさえ見える。