ダイナ

サバハのダイナのネタバレレビュー・内容・結末

サバハ(2019年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

新興宗教団体「鹿野苑」の実態を追う一人の牧師を映したオカルトミステリー作品。初見では細かな部分(特に謎解きや宗教絡み)が理解できず、何度か見返し解説等を漁った。

黒山羊、象の目、吠える犬、窓にぶつかる鳥、出てくる動物がなんとも不気味に映されていて、ホラー感を強く感じさせてくる。

宗教(経典)は時に恐ろしいほど人を盲目にさせてしまう。四天王の一人も天井から子供が湧いてくる悪夢の描写から、子供を殺していたことにどこか罪悪感を感じていたはずだと思われる。しかし親代わりとなってくれた人、そのバックにある経典を背くことはできない。このような環境において正しいものとは何なのか確信するのは難しい。道を逸れた宗教の危うさ、支配力の怖さをミステリー要素と絡めて映し出した良作。
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