Ryoko

サバハのRyokoのレビュー・感想・評価

サバハ(2019年製作の映画)
4.0
イ・ジョンジェとパク・ジョンミンの出演が気になって。けっこう面白かった。

怪しい新興宗教の実態を暴くことを生業にしている牧師(イ・ジョンジェ)が、ある宗教団体を調べていくうちに、謎の教祖の存在や殺人事件が明らかになって行く話。悪鬼や不老不死といったオカルトぽさやサスペンス要素、そしてホラー要素もややあり。(ホラー苦手な人は明るい時間に見ることを薦めます。)
「コクソン」ほど迷路に引き込まれる感じもなく、謎解きもしっかりあり、明らかになる真実も比較的わかりやすく見やすい。
個人を救済し導くはずの宗教が、個人の欲望によって構成されて多くの被害者を生んでいる。宗教のあり方への問題提起をうまくエンタメ化していて見事だった。
日本より宗教や神の存在が身近な韓国だからこそ、映画のテーマになり得るのかもしれない。

イ・ジョンジェの胡散臭い牧師も良かった。
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