ロクシ

アンノウン・ソルジャー 英雄なき戦場のロクシのレビュー・感想・評価

3.1
カレリアのことを全然知らなかった。
フィンランドと戦争のイメージが全然結びつかなかったので、
こんな日本軍みたいに悲惨な戦闘をしていたんだなと勉強になった。
フィンランドの事情に無知な日本人と、カレリアを取り返せなかったフィンランド人が見たらまた感想も違うんだろうなぁ。

戦闘シーンの緊迫感はすごい。
音が怖い。
銃が近くをかする「ヒュン」という音。
ライフルの音、マシンガンの音。
あれだけの銃弾をまき散らせ合っているのに、たった1〜2発当たれば人って死ぬ。
ただ打ち合っているだけでなくて、戦車vs歩兵では、歩兵が捨て身で戦車の近くにつっこんでいって地雷を踏ませたり、塹壕線の曲がり角に手榴弾→撃つ、手榴弾と進んでいくシーンなど、戦闘の進め方がわかりやすくて、こうやって戦うんだーっと興味深く見てしまった。

戦闘以外のシーンは冗長に感じたかな。
3年間も戦争してるから、やっぱり中だるみ。
ロッカおじさんと結婚した士官?の人とぽっちゃっりした人以外の顔の見分けがつかないのに、それぞれのドラマが浅くて中途半端かも。現地の人との恋愛のシーンはいらないかな。

銃撃戦しあってるのに、休戦協定が出た瞬間銃撃が止むのが虚しい。
その直前に死んだ人とかいただろうに。なんだったんだこの戦闘は…となるよね。悲惨。
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