燃えよ剣のこーたのレビュー・感想・評価

新撰組鬼の副長、土方歳三の物語。
近藤勇は大局を見ている様に見える一方で、土方は終始集団としての新撰組の「形」を重んじていた様に見える。それは彼にとっての忠義であったし、何より仲間として大切な居場所を守ろうとしただけなのかもしれない。終盤の戦は圧倒的兵力差と近代兵器の前に負け続きではあったが、軍略の天才であったからこそ最後まで生き抜き、武士として最期を遂げたと言える。
雪のように強い女性は本当に稀だろうなあ。戦う男を待つ女もまた戦っていてかっこいい。