『関ヶ原』で原田眞人監督への苦手意識を持っていたが、本作ではこれみよがしな司馬遼太郎の原文ナレーションは控えめで、むしろイカした絵作りに注力されており、非常に洗練された印象だった。
無意味に早口過ぎる話し方も抑えられていた。
そして主演の岡田准一の演技は、いつもの様にただクールなだけでなく、目的に真っ直ぐでどこか素っ頓狂なキャラクターがしっかり際立っていた。
猫背でひょこひょこ歩く田舎者らしさも特徴的だった。
ほかのキャスト陣も素晴らしく、長州藩士をはじめとしてみんな方言が上手い。
登場時間の少ない市村正親や新納慎也、芸人の村本と金田も重みのある演技だった。
キャスティング含め所々にコメディチックな演出も見られるが、池田屋襲撃のシーンにカルメンの曲使うのはおかしすぎるww
また出てくるご飯がすべて美しく美味しそうで、フードコーディネートも手抜かりなかった。
意外と沖田総司が長生きなのは知らなかった。