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二ノ国のTBearのネタバレレビュー・内容・結末

二ノ国(2019年製作の映画)
2.9

このレビューはネタバレを含みます

2019年23本目。ジャパンプレミアにて。

"二ノ国"には、命が繋がったもう一人の自分がいる。生まれつき脚が悪く車椅子で生活するユウ(山崎賢人)。そしてその親友ハル(新田真剣佑)と、ハルの彼女コトナ(永野芽郁)。

いつも一緒の仲良し3人組。ある日謎の男が現れてコトナを襲い、ひょんなことからユウとハルは異世界へ飛ばされてしまう。異世界"二ノ国"ではなぜかコトナが王女様で…

まずタレント声優ですが、主役の3人の中で、新田真剣佑さんがずば抜けて上手いと思いました。事前に知らされなければ、普通に声優さんだと思ってしまうレベルだと思います。

大人気のタレント声優の他、山寺宏一、坂本真綾、宮野真守、津田健次郎といった実力派の豪華声優陣が脇を固めていて、とても贅沢なキャスティング。

ですが、ストーリーに納得出来ない点が多かったです。納得いかなかった部分が全てネタバレに繋がる内容なので言えないのですが、語られるべき所が語られていなかったり、終盤で明らかになる点が序盤でバレバレ(少なくとも僕は分かりました)、最後の最後の種明かしの時、思わず心の中で「…ん?」と言ってしまいました。

いまいちテンポが良くなかったり、説明が分かりにくいところがありました。キャストが豪華なだけに、ストーリーに満足出来ませんでした。

※ここから先ネタバレ※

伝説の剣を持っていたおじいちゃん(ムロツヨシ)はなぜ、失われた剣を所持し後継者を探していたのか。彼の正体は誰だったのか。トラベラーだったっていうのは分かるけど、あまりにも説明が少な過ぎる…

ユウはもう一人のハルだった。ユウはもともと二ノ国の住人で、ハルと命が繋がった存在だった。命の繋がった一の国の人間と、二ノ国の人間は容姿が似ていたり、性格が似ていたり、好きなものが同じ。これはコトナとアーシャ姫に当てはまります。コトナだけじゃなくサキ姐や他の人も容姿が似ている。しかし、このユウとハルには当てはまらない。
髪の色も目の色も違えば、性格も全然違う。唯一一緒なのはコトナが好きという点だけ。"ユウはもう一人のハルだった"という結末は、少し無理があるような気がしました。命が繋がった人間なら、もう少し共通項を描いても良かった気がします。

そして黒幕の正体。ユウが呪いの短剣を引き抜いた時から、ヨキ(宮野真守)の言動は怪しかったです。最初から怪しさ十分だったので、ヨキが黒幕だという事は序盤で分かってしまいました。あと、正体バレた時にメガネを外すとかの演出とかあったらちょっと惹かれたかもしれません。

ヨキが最後に変身するモンスターのデザインが少し気に入らなかったです。他のデザインは結構好きなのに、ヨキ(モンスター)のデザインだけがキューティーハニーの敵みたいで…
身体が完全にドラゴンなのに、顔が不自然に人間なのが笑
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