真面目な商売に戻った古物商の小池と陶芸家の野田だが、骨董品をテーマにしたテレビ番組に出演したところ騙されて赤っ恥をかく。困ったふたりのところに現れたのがいかにも怪しい美人の橘。古田織部の名茶器の話を聞いたふたりは、復讐を兼ねて新しい作戦を練り始める、という骨董業界を舞台にした日本らしいケイパーもの。
騙し騙されを楽しみつつ、心もとないチームメンバーの失敗を笑ってハラハラしながらしてやったぜ、と憎めない男たちの活躍を応援するお話。前作よりもほんのちょっとだけ仕掛けが豪華になった気がする。とはいえ派手な仕掛けとかはなく、だいたい中井貴一があれこれ喋って騙す感じ。せっかく京都が舞台なのにほとんど京都らしい画がないとか、重要人物を演じる広末涼子の演技が心もとないところがもったいない。美術館の学芸員を演じる塚地さんがちょい役ながら笑えてなめらかで上手だった。
