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窮鼠はチーズの夢を見るのrinのレビュー・感想・評価

窮鼠はチーズの夢を見る(2020年製作の映画)
3.7
おーこれはなかなか。
一括りにBLと言ってもおっさんずラブのあの楽しいノリとは本当に真逆だし、そもそも愛の形が全然違いますね。

この映画の二人は、愛し方がお互い不器用だったのかもしれない。
本当は、寝ることでしか愛を感じられない訳ではないはず。
一緒に手を繋ぐ、一緒にご飯を食べる、どこかに遊びに行く、ハグする。
こういう描写がほぼ無かったのは、何故だろう…。
日々のささやかな幸せを幸せと感じられる人は、暮らしとお互いの関係に余裕があるからかもしれない。

身体にしか興味が無いように見えて、実はお互い余裕が無くて、とても不安で、寂しくて、苦しいと感じている。
だから身体の関係でそれを必死に埋め合わせている。
二人はそんな風に見えてしまった。

それにしても成田凌は物凄い役者だなぁ


同性愛。これは生まれつきだと思っていたが、この映画もおっさんずラブもその他も、元々異性を愛していた人が、同性に好かれてから気付いたら自分も同性愛者に変わっていた、ということがほとんど。だから今いる自分も周りの人も、いずれ同性愛者になる可能性だってある。
同性なんて無理、そんな考えはただの固定概念であって、恋の対象なんて異性でも同性でも動物でも物でも何であっても不思議じゃないと私は思ってしまう。
ただの固定概念によって脳をコントロールしてるだけかもしれない。逆に、後から同性を好きになるのは、脳を騙して無理やり好きになろうとしているのかもしれない。
そんなこと言い出したらキリがないけど笑
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