たいてぃー

窮鼠はチーズの夢を見るのたいてぃーのレビュー・感想・評価

窮鼠はチーズの夢を見る(2020年製作の映画)
3.5
めちゃくちゃハードで、ホントびっくり。
「無伴奏」や「怒り」でも有名俳優による男同士のシーンがあったけど、本作はその比では無くて。濃厚で長くて、音でも効果付けてる。
主演は、大倉忠義。「100回泣くこと」は、結構印象に残ったが、その後の作品は、印象が薄くて。今回はどう?で鑑賞に入ったが、地でやってるとこもあるのか、けっこうハマってる。共演の成田凌の演技力もあるんだろう。まあ、成田はどんな役もこなしちゃうヤツだし。
「先輩のタバコになりたかった。」🚬 大倉演じる恭一に成田演じる今ヶ瀬が語るセリフ。本作の色んな意味をひっくるめた、象徴的なセリフ。この件は、原作からなのか?ちょっと呆れけど、気に入ってしまった。
くっついたり別れたりのよくあるストーリー展開だが、心情表現が上手いのか、成田の微妙な表現が良いのか、飽きることは無かった。
「オルフェ」が出てくる。字幕のセリフとストーリーが合致しているから使ったと思われるが、何故、ジャン・コクトーの名作を用いた?以前に鑑賞した記憶があるが、忘れてる。もっぺん観てみようかな。
監督の行定勲。「劇場」は観ていないが、復活ということでいいのかな?次作も期待はしておく。