マッシュroom

紅閨夢のマッシュroomのネタバレレビュー・内容・結末

紅閨夢(1964年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

再鑑賞(Filmarksに作品登録がなかった)
谷崎潤一郎作品「過酸化マンガン水の夢」「柳湯の事件」を
一つの物語として脚色した作品
映画「浴槽の魔女」として表現される柳湯の事件が好きでした。





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          ネタバレになるので
  ↓  作品が気になる方は閲覧しない方がいいです。 ↓







妻と妹を連れストリップを見に行く作家
中華料理にアイスにひたすら食べる、食べる…
その食事中の会話の下品でえげつない事、、、
その作家が隠れて一人で観に行く映画「浴槽の魔女」
これは素晴らしかった。
恋焦がれた花魁ルリ子を妻として迎える貧しい画家の葛藤
滝平二郎氏の切り絵のような妻の瞳
その妻を「お前は俺を殺そうとしている!」とキャンパスで殴り
チューブから飛び出る絵の具を瞼の上に容赦なく垂らし
墨汁まみれになった妻の裸体をもっと転がれ!と筆のように引きずる。
これは短編でもいいから別物として出してほしかった。
(映画館の入り口に監督作品「白昼夢(66)」看板)