ネトフリに入ったので久しぶりに鑑賞。何度見ても、やっぱいいですねえ~。映画というエンタテインメントの魅力が凝縮された王道の名作だと思います。なんたって大作感があって、見終わってスカッとして、でも深い余韻が残るもんね。。こんなん言う事無し、でしょ。
本作の魅力はル・マン始めカーレースの場面は当然ながら、メインが人間ドラマであるところ。フォードとフェラーリの王家同士の確執、シェルビーとマイルズの男の友情、マイルズを支える奥様と息子、フォードの社内政治、、、「ル・マン優勝」というミッションを目指す登場人物たちの「熱いドラマ」が胸を打ちます。ミッション完遂後、最後はしんみり。。。という王道の味わい。
シェルビーとマイルズが取っ組み合いの喧嘩をする場面、缶詰で殴ろうとするも危ないんでとっさにパンに持ち替えて殴るところとか、喧嘩のときもお互いを思いやってる感じの芸が細かい。フォード会長がレース・マシンに乗ってそのド迫力に泣いてしまう場面も、なぜかいつも感動してしまいます。全体的に話の運びというか脚本がすごくうまいのでしょう。
マット・デイモンとクリスチャン・ベールのお二人はもちろん素晴らしかったですし、マイルズの奥様はじめ共演者も全員ナイス。監督のジェームズ・マンゴールドさんは「ウルヴァリン」などエンタメ系の監督さんと思ってましたが、こんな本格的な人間ドラマも撮れるとは、おみそれしました。(ワタクシ、「ウルヴァリン: SAMURAI」は大好きです)