映画太郎

フォードvsフェラーリの映画太郎のネタバレレビュー・内容・結末

フォードvsフェラーリ(2019年製作の映画)
4.4

このレビューはネタバレを含みます

ルマン24(*フランスで行われる四輪24時間耐久レース)にて、王者フェラーリに挑むフォードの闘い。キャロルシェルビーとケンマイルズの友情と衝突、フォード内での社内政治を描くリアルな実話。

前半部はレースに至るまでの過程プロセスといった所で退屈に感じるシーンもあるが、本格的にレースに参画してからの、シェルビーやケンの“想い“は画面越しの視聴者にすら訴えてくる迫力。同率1位を狙ったフォード側の施策に、初めてチームとして理解を示したケンだったが、結果は2位。そんなことって…と見ている側も残念な気持ちに。

その手前7000回転に到達し、圧倒的な速さで1位を独占したケンの目に映る世界は、これまでの窮屈なしがらみから解放された静寂の世界、到達した者にしか分からない高揚感が漂っている様子でした。

結果として2位ではあったが、フェラーリも成しえなかった高速の世界。レースの結果とは別に、シェルビーとケンの世界はあったのかもしれません。そして2人は未だ速くなれる、前へ進めると奮闘する姿には、見習うべき姿勢があると感じました。
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