RabbitPanic

フォードvsフェラーリのRabbitPanicのレビュー・感想・評価

フォードvsフェラーリ(2019年製作の映画)
4.8
舞台は1960年代、第二次世界大戦に出兵していた人達が家庭を築き安定し始めようというタイミングで不況になる頃。
各国からの参入の煽りや自動車販売で大失敗したことを受けて経営が悪化しているフォード。
フェラーリに協働を持ち掛けるも失敗。
それどころか当て馬に使われ、罵倒までされる始末。
そうなれば社長も黙ってはいられず、レースでフェラーリを負かすことに闘志を燃やして投資することに。
クセの強い開発者とドライバー、この2人のケミストリーがこれからのレーシングカー業界に革命を起こさんとするお話。

実話なので先の展開がどうなるか、クルマに詳しい人大好きな人なら知っているストーリーなのですが
マンゴールドのテンポが良いカメラ回し、ニクさ全開の無骨さをを追求した演出で、興奮しっぱなしのレースを楽しませてくれました。

クルマも進化して人も時代も進化する。
紆余曲折しながら、切磋琢磨して打倒フェラーリ、勝利をその手にせんとする男たちのひたむきな姿勢に熱くさせられます。
お互いを認め合い、信頼するからこそ、フォードの信念を体現するかのようなチーム。
人間ドラマも素晴らしかった。

ネタバレせずにオススメしたいので詳しく書きませんが、ラストのルマンではやっぱり涙が止まらなくて、肩を抱き合い未来を見つめて先に進む2人の背中がカッコよくて、でも先を知ってるからこそ涙で溢れていろんな感情でいっぱいでした。

僕の心拍も130振り切りそうでした。

レーサーものって男の子向け色が強いイメージですが
この映画も男の子全開なのですが、喜怒哀楽エンターテインメント性が強いので女性の方にも観て欲しいです。

年始の映画初め、とても素晴らしいドラマに感動しました。
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