ゆかちん

フォードvsフェラーリのゆかちんのレビュー・感想・評価

フォードvsフェラーリ(2019年製作の映画)
3.5
1960年代、アメリカのフォードが、ル・マン24時間耐久レースで、圧倒的王者イタリアのフェラーリに挑戦する…という実話を基にした作品。

たまに夜中テレビでやってたカーレースを観たりはしてたけど、映画で車目線の映像見ると凄い凄い!!そして、怖いな〜!
私はレーサーなるのもレーサーの家族も無理やわ笑。
レースシーンは、サスペンスものを見るよりドキドキハラハラした(゚ω゚)!
CG使ってないからなのか、臨場感が…!
爆音で聴けるのは映画館ならでは♪

この映画、なんといっても役者さんたちが素晴らしい。
マット・デイモン、カッコいいな!
自身も栄光と悔しさを抱えてる演技。上からの圧力と闘い、グッと堪える演技。力技で信念を通す演技。最後のシーンの表情。
クリスチャン・ベイルはホンマすごい。バットマンやってた人ですよね?っていう笑。歩き方、振る舞い方、奔放なようで、ちゃんと見えてる。様々な感情を表情で感じた。

あと、ジョン・バーンサル!どこかで見たことあるなぁて思ったら、ナイトミュージアム!笑
上層部と現場に挟まれながら、現場を応援している様子が良かったな。。

いわゆる「組織って…」な話ではあるけど、「組織を型破りな方法でひっくり返してサクセス!」ではなく、「現場の信念を、たまに型破りさもありつつ、でも、組織の枠内で結果を出した」ってのが、これが現実だよな〜な感じでよかった。
もちろん、デフォルメや事実と違うとこはあるやろけどね。

最後、結果的にケンが上層部のとおりにしたのは、上層部に言われたからというより、あの状況になったときの心理的判断なんやろうかな。。。
そういうのも含め、魂を売ってないけど、ぶっ壊しても無いというか。

フォードvsフェラーリだけど、実質フォードvsフォード。
フェラーリのトップはずっとあの場にいたし、ケンを見たあの振る舞いは、カッコいいと思えたよ。
それに比べて、フォード上層部…。あれほんまなんかなw

ロマンと達成感と、そして悲しさ悔しさ。
切なさ。。。。
最後はウルウルしてしまった。。。

中身も時間もボリューム満点な映画でした!
レースの盛り上がりもありつつ、ちゃんと人間ドラマも描いてる。
ゆかちん

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