血と汗と涙とガソリンの
匂いまでも伝わってくる迫力。
これはなるべくいい環境で観ることをオススメ。
きっとブルーレイなどで初めて観た人は
映画館で観なかったことを後悔する。
60年代フォードとフェラーリの
ル・マンでのレースが物語。
もはやアメリカとイタリアの代理戦争。
実際に観たことがあるはずもないけれど
細かいところまで忠実に再現されている。
車1台ずつのディテールや
サーキットの雰囲気は
ドキュメンタリーを観ているよう。
メインのクルマ以外にも
マニアックなプロトタイプのGT40が
かっ飛ばしているシーンは熱いものがある。
7000rpmのアドレナリンを感じ続けた。
そんなシーンばかりかと思いきや
家族愛や友情や企業内でのゴタゴタなど
様々な角度からバランスよく楽しめる。
この作品はフォードが主人公だが、
随所にフェラーリへのリスペクトも感じる。
古き良き時代のひとつ。
「見えるか?そこには完璧なラップがある」