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フォードvsフェラーリのバロウズのレビュー・感想・評価

フォードvsフェラーリ(2019年製作の映画)
4.3
これは映画館で見なきゃダメなやつ。
カーレースに命をかけるマイルズ(クリスチャンベイル)と彼をサポートするシェルビー(マットデイモン)、2人の友情とフォード社の思惑が交錯する。
レースシーンが迫力満点なのはもちろんのこと、人間ドラマ部分も骨太で見応えあり。
困ったらことがあったらとりあえずハンマーでぶっ叩いときゃいいんだよ!の精神好き。

たぶん平凡な監督が撮ってたら「フォード最高!USA!USA!フェラーリクソ!」な脳筋映画になりそうな内容ですが、
「3時10分、決断のとき」や「ローガン」のジェームズマンゴールド監督というだけあってかなり渋めで男の哀愁が漂うお話に仕上がってます。
フォードとフェラーリ双方の悪い部分もきっちり描いているのにも好感がもてました。

マイルズは確かに社会不適合者かもしれないけど、会社の上層部から除け者にされ妨害工作までされたりとか報われなすぎて泣けてくる。
レース終盤、とある「決断」をする時のクリスチャンベイルの表情が最高にカッコよくて印象的。

正直車には疎くてときどきよく分からない専門用語が出てきたりして少々置いてけぼりを食いましたがそれでも十分すぎるほど楽しめたし、車やレースに詳しい人だったら更に楽しめるでしょう。できれば4DXで見たかった!
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