25分のショートフィルム
夢·見栄·プライド·父と息子の愛。
25分に詰まっている。
夢を見て上京し挫折をあじわう。
ありそうな話。
少し夢に近づけたら更に田舎では肩身が狭いと本人は気にする。
「有名人」
目指したものがそれならば。
落語家を目指した泰輔は父の跡を継ぎ、実演販売の仕事をするが地元の知人には見られたくない姿。
そこに次々に知り合いが来店し、事態は思わぬ方向に…。
元彼女の来店と爆弾発言にドギマギする泰輔を追い詰めるような、ふてぶてしい“すけ坊”
焦りまくる泰輔の突拍子のない行動が面白い。
あの展開からの伏線回収は流石。
落語のシーンは呑み込まれ、ラストのあの場面では…
感動。
何がプライドか気づく事って難しい事もある。
ほろ苦く甘酸っぱい。
すけ坊役の子役の演技が素晴らしい。
アップになっただけで吹き出してしまう逸材。
主演の俳優は本当の噺家みたいだった。
豊島圭介ショートフィルム映画祭にて鑑賞。