ひねくれはちゅう類

ゴーストランドの惨劇のひねくれはちゅう類のネタバレレビュー・内容・結末

ゴーストランドの惨劇(2018年製作の映画)
4.4

このレビューはネタバレを含みます

あらすじ
「女子高生の涙あふれる悲しみのストーリー!姉妹愛は、夢と現実の狭間で一筋の光にたどり着くことができるのか!フランスの巨匠が放つ今年一番のヒューマンドラマ!」
って売り出したらアカデミー賞いけただろうか?




暴力表現はそりゃすごいけど(大晦日にみるようなものじゃない)、このどんでん返し具合がもっとすごい!
ホラーがミステリーと親和性高いと思う理由はまさにこれ。こわこわ描写に気を取られて引き込まれて、どんでん返しに繋がる伏線と思考をついつい見逃してしまうから、来たるべきその瞬間にびっくりしてしまう!やられたわ!

そうだよね。現実ってそんなに都合良くない。
例えば子供の頃からお笑い一筋で、親と絶縁してでも続けてきた末にやっと出たM-1で審査員に公開説教うけて絶望するのが現実。再起をかけて次の年も次の次の年もリベンジしようとしても失敗するのが現実。
でもだからって現実から逃げてはダメなのだよ。噛みついてでも抗わなければならないのよ。その先にきっと綺麗な空があるから。

って言うのが野田クリスタル、いやクリスタルリード主演のこのゴーストランドの惨劇が言いたかったことなのではないだろうか。

そうするとパスカルロジェってけっこう人間賛歌のヒューマニストではないか?正直けっこうアカデミー賞ありだと思った。でもノミネートすらなかったね。あいつらどこを見てるんだ?