友達にずっとFree !を勧められ続けて、この映画も誘われていたもののちゃんと履修してからDVDで観るよなんて渋っていた時の事件、忘れはしない。特にお世話になった作品があったわけではないけれど、アニメ文化が好きな自分にとってあまりにも許せなくて学校で泣き出してしまう始末だった。
受験勉強の最中だったけれど、少しでも応援になればと、もうそれが三度目の観賞となる友達と2人で映画館へ。シリーズの流れを何も知らない私に、窓際のカウンターで友達がルーズリーフ5枚でここで入る回想はこんな意味です、この人はこういう過去がありますなんて熱く説明してくれたのを覚えている。そのおかげで、無音のOPを観た時には何かを理解してもう泣いていた。
その後の印象は、お話はもちろんのことだけど、美しくて尊い映像で、これを作った罪のない人達が傷つけられたのが許せなくて、なのに作品は優しくてそんな怒りさえ許してくれなかった。
エンドロールで一切の瞬きもできないつもりで、一人一人、お名前を焼き付けた。
特典で貰った凛のコースターにあるサイン、どうかと願い続けたその方の訃報を知ったのはそれよりも2週間程後だったと思う。
この日聞いた主題歌はじめ、Free !は曲で助けてもらい続けている。
