片腕マシンボーイ

23:60の片腕マシンボーイのレビュー・感想・評価

23:60(2007年製作の映画)
2.9
東海林監督の短編「老ナルキソス」が長編としてセルフリメイクやとぉ!
「はぐれアイドル 地獄変」「ホモソーシャルダンス」「帰り道」辺りの作品は大好きな東海林監督やが、「老ナルキソス」オリジナルの短編はそこまでハマんなかったんよ……ただし!確かにテーマ自体は面白く、主人公のゲイでナルシストのジジイのキャラも良し!磨けば光る魅力は垣間見れたんで長編版がどうなるかめちゃ楽しみであります!しかも主役の爺さんは短編版と同じ方で、イケメンのウリセンゲイ青年役は水石亜飛夢くんやと……津田寛治やモロ師岡も出演と、くぅ痺れる配役やね!
ってことでまだ観てない東海林監督の過去作を見つけたんで観てみました……

ネットゲーム上で付き合いのあった人がどうやら死んだらしいんやが……って話

もう何年もポケモン以外のゲームをしていないマシンボーイやからあれなんやが……要するにどうぶつの森みたいなゲームってことなんかな?知り合いの作ったネット上に公開されたエリアみたいなとこに行ったら知らん人がいて、話してみたら、エリアの主である知り合いはちょっとした事件を起こして亡くなっていたぞ!ってのを延々とゲーム画面のアバター同士の会話で見せる、っつ〜変わった作品

ほんとにどうでもいいチャット会話劇が延々と続くからばどうしたもんか?なるも、後半にようやくちょっとした山場が!とはいえ…終始不気味な雰囲気が続く中でのオチとしてはもうひとつ足りないんよねぇ、結局何を伝えたかったのか?ストーリーとしてもテーマとしてもボヤけた印象
ただ何かがいつ起きてもおかしくない不穏な空気感は良し!

しかし、フィルマもそうやけど、ネット上に残したものは本人が亡くなった後も遺っていくんよねぇ、仲良かったけどすっかり姿を見なくなったフォロワーさん達もどこかで元気にしていると良いねぇ……しみじみ