しばわんこ

ホモソーシャルダンスのしばわんこのレビュー・感想・評価

ホモソーシャルダンス(2019年製作の映画)
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コンテンポラリーダンスと役者の演技のシーンが交わる台詞は全く無い群像劇。重厚な歌とダンスが強烈な印象を残す。
僕は恥ずかしながらタイトルの「ホモソーシャル」という言葉の意味を理解していなかったので、観た時は何を伝えたいのか分からない物語、ただなんか違和感というか丸く収まっているけれどハッピーエンドとは言えない気持ちの悪さを感じた。
後から東海林監督の話しを聞き、男性社会についてメタ的に描いた作品であることがわかった。
「ホモソーシャル」とは、女性及び同性愛を排除することによって成立する、男性間の緊密な結びつきや関係性を意味する社会学の用語。それを理解した上で思い返してみると、無駄なくとても上手く表現された短編映画であると思った。
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