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ビル・エヴァンス タイム・リメンバードのmoneのレビュー・感想・評価

4.0
敬愛するビルエヴァンスのドキュメンタリー映画。

ポートレート・イン・ジャズ、大名盤ワルツ・フォー・デビー等、ビルエヴァンスの黄金期は、やはりスコット・ラファロなくして語れないことが分かった。

衝撃だったのは、ドラッグと度重なる悲劇でボロボロになった晩年の姿。ビルエヴァンスといえば髪をキチッとまとめ、スーツ姿で少し神経質そうな面持ちのイメージが強かったため、髭を生やしてヨレヨレのジャケットを着ているのが同じ人物だとは思えなかった。
しかしそのような状態になったビルが最後のテレビ出演を果たした時の映像はさらにすごい。多少暗い曲調にはなっているものの、ビルエヴァンスの「音楽」は少しも失われていなかった。
音楽のために生き、音楽によって生かされた彼の演奏が忘れられることなど考えられない。
昨今のレコードブームも相まってか、ビルエヴァンスの評価はますます高まるばかりであるため、その音楽は普遍的にこれからも聴き継がれてゆくだろう。
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