深淵な世界で超絶な美を紡ぐ不世出なjazzピアニスト。
｢一音弾くごとに自分が見えてくるんだ…｣ 身を削るような音との対峙。
麻薬渦を断ち切れず、更には大切な盟友や恋人、敬愛する兄までもを喪失した苦難と悲運に満ちた破滅に向かう人生。その対極にあるかのような音楽的境地は筆舌に尽くしがたい！
コアファンには既知の内容とはいえ、ビル エヴァンスの近親者や元メンバー、巨匠共演者達が彼の偉業とその人生を掘り下げて、本人の肉声とともにたくさんのエレガントなスイングが終始届けられるので私にはとても充足感がありました。
備忘録：ロシアンピアニズムの系譜、✋の浮腫み
