クリーム

アリソンのクリームのレビュー・感想・評価

アリソン(2016年製作の映画)
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冒頭からキツイ。久々に途中で辞めようかと思った。ドキュメンタリーで、再現VTRありの作品。過激な映像は無いけど、内容が残虐過ぎる。
だけど、被害者のアリソンが本当に強くポジティブなので、かろうじて観ていられました。結果、最後まで観て良かったと思います。
アリソンは当時28歳、車ごと拉致され、人気の無い場所でレイプされ、首を17箇所刺され、腹部を37箇所刺され、腸を引っ張り出された状態で、裸で置き去りにされる。必死で道路までたどり着き、心ある人に救助されます。
彼女は、その時、母の為に真実を知らせたい一心で耐え抜いたのです(きっと母は、真相を知りたいハズだと思ったと)。
そして、名医達が彼女の為に最善を尽くし彼女は奇跡的に回復します。
ここからは、外傷と闘いながら、犯人逮捕、起訴に協力する日々。アリソンは、とても強くて、陰部まで続く傷後の写真撮影も厭わない。犯人の名前もしっかり自分で言うし、面通しもします。思い出したくないだろうに。
結果、犯人の2人は直ぐ逮捕されます。
コイツらが人間ではない。
犯人の1人フランスは悪魔主義者だったと証言し、悪魔を体から出す為に牧師との面会を希望するも2つの悪魔を混同していたりで、彼の策略だと判断されました。
またフランスは、このドキュメンタリーの監督とのインタビューをリクエスト。インタビューを受ける見返りとしての彼の要求が、アリソンの署名付きの許しの手紙が欲しい。とかアリソンの本の販売と自己啓発講演で得た利益を遡って配分することを要求。何故なら彼がアリソンに行なったことがアリソンの『サクセスストーリー』の唯一の理由だと信じていると言うのだ。ホント死んで欲しい。しかもなるだけ苦しんで!南アは、死刑制度あった方がいいんじゃないか?

1995年8月フランスは仮釈放なしで3回分の終身刑を宣告された。クルーガーは仮釈放なしで1回分の終身刑と25年と宣告された。
しかし、2015年10月、彼等は仮釈放の対象となった。って、絶対外に出しちゃ駄目。こんなのってない。憤りを感じる。

アリソンは、妊娠は望めないと言われていたのに奇跡的に2人の男の子に恵まれた。本当に良かった。アリソンの卑劣な犯罪者に屈せず、前向きに生きて行く姿勢に心を打たれました。

皆さんが言う様に字幕が疲れる。
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