takanoひねもすのたり

アリソンのtakanoひねもすのたりのレビュー・感想・評価

アリソン(2016年製作の映画)
3.0
久々に字幕ひでぇ……案件だった。

1994年、南アフリカ、ある夜にアリソン・ボーダーは二人の男性に拉致→レイプの後、股間〜腹部にナイフで37回刺された上に首を切り裂かれた。小腸が飛び出し、首が傾き、出血が凄まじい状況ながら、彼女は通りかかった大学生に発見され一命を取り留める。

彼女の体験を童話のように構成しながら再現してゆくドキュメンタリー。

彼女の苦悩を同時に抱えながら常に前を向く芯の強さと勇気。

その反面で露わになる犯人の男たちの外道さ。
何故、殺すという思考に至るのか、そこを簡単に境を超えて実行できてしまうのか、それは"暴力"が身近だからなのだろうかとふと思う。

自身の欲望のために人を殺すことを安々とやってのける人間を知るたび、いつも理解が追いつかない。