映画史的にいえば、DUNEは、アレハンドロ・ホドロフスキー、リドリー・スコット、デヴィッド・リンチというアート系の巨匠たちが挑戦してきた作品であり、そういう文脈を踏まえると、本作がどのようなビジュアルイメージや演出をみせてくれるのかに注目するのは当然だろう。しかし、本作のそれはかなり平凡に思えてしまった。衣装デザインやメカデザインはSFやファンタジーでよくみる感じのありきたりなもので、無機質な建築デザインも面白みに欠ける。演出もザ・SF大作という感じ。あらすじをなぞるだけで芸術性は特にない。
やはり『ホドロフスキーのDUNE』を観た後に見ると、微妙に感じてしまう。ホドロフスキー版がみたかった
あと、音楽がガンガンうるさすぎる