reif

DUNE/デューン 砂の惑星のreifのレビュー・感想・評価

DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)
5.0
最高やね。キャスト見た時からドゥニ・ヴィルヌーヴの本気に感じ入っていました。「俺なら!撮れます!DUNE を!(倒置法)」、わかりました、サイファイ撮っててください。ニーズがあるか知らんけどな、こんなクソ真面目で観客に高度の緊張を強いる映画。わたしは好きですもちろん。
シャラメとレベッカ・ファーガソンが母子……。

満漢全席

贅沢でした。美しすぎて震える(ブルブル)。レベッカ・ファーガソンは陽の人で「母」とか「巫女」とかじゃないんだけど、まあいいやん。美しいから。シャラメ(魔性)はアクションがんばりました。トリップしすぎのアブナイ王子様。名前はポール…。普通。
肉弾戦の美しさと火器(飛び道具)の無慈悲さの「中間」が欠けている感で、マグニートーを思い出す。身体使うしとことん無慈悲な彼の「操る力」も物凄い魅力なんだね、と。
砂漠は画的に単調、が DUNE 映像化最大の難関でしょう。オーストラリア大陸もアメリカ大陸も荒野でヒトは干からびて死ぬ。砂の民の元型はアラビア半島のセム族でしかありえないはずです。その烈しい気候と気性を映すのは難しい。特に安全で快適な映画館に居る観客に(英語で)思い知らせるのは難しい。
砂の民の表敬を知らなくてワロタ。この一発だけでこのサーガが生まれたのでは?というインパクトでした。まー今は古典の原作を読む元気はないです。カタカナ固有名詞も一切入らない。僕はガストリンとセクレチンとコレシストキニン(消化管ホルモン)で手一杯です、今。顔が見えない教母様が誰かわかったエンドロールで合掌したよね…
reif

reif