うりた

DUNE/デューン 砂の惑星のうりたのレビュー・感想・評価

DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)
4.4
座席が震えるほどの爆音、視界いっぱいの砂の嵐、IMAXで観るデューンは極上の映像体験!
リンチとホドロフスキーの夢を背負って、2021年遂に最高のデューンに出逢えたことに感謝します。ありがとうワーナー、ありがとうドゥニ監督…。

重厚なハンス・ジマーの音楽と洗練されまくった世界観に、2時間半ゾクゾクしっぱなし。
久々に硬派なSFを観たな〜という満足感があります。飛び交う専門用語に「あぁ!ハヤカワ文庫っぽい!たまらん!」と興奮。
砂虫が現れる時は緊張感もあるんだけど、なんかわくわくしてしまうんだよね。

『メッセージ』といい、『ブレードランナー2049』といい、ドゥニのSFはいつもバカデカ建造物が出てきて巨大物恐怖症を殺しにかかってくるな。
しかもゴチャゴチャしてなくてだいたいコンクリ剥き出しで丸みがあって美しい。
ガジェットのデザインも洗練されてて、言うなればバルミューダみたいな…
サイバーパンクのよくわかんないけどとりあえずいっぱい管付けてみました!とは真逆である意味実用的なのかも。
(これがまたホドロフスキーのDUNEだと超奇抜で面白そうなんだよな笑)

なので色もあんまり多く使わないんだよねこの監督。
だからこそ、ポールが「見えた」時の明るさ…光に溶け込んでしまいそうなゼンデイヤの儚さが際立つ。
暗いシーンの多い映画だからこそIMAXの鮮明な映像でくっきり観てほしいです。

そしてそしてティモシー・シャラメよ!!!顔面世界遺産!!!
ティモシーが映る度、あまりの美しさに息を呑む…。
黒い軍服?みたいな服も、保水スーツも、かっこよすぎて…あああ…
また続編で拝めると思うと本当に土下座しかありません。

ドゥニはよくこんな大作を作りきって、しかも続編も作ろうとしているなんて凄いよ…とても楽しみにしているので頑張ってほしい…
うりた

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