公開前とても楽しみにしていて原作を買って読もうと思っていたが、まったく読みきれず、公開期間中にも間に合わず、Netflixで鑑賞。
結局原作で読めたのは映画では本当に冒頭にあたるシーンだけだったのだが、映画では作品全体に小説のわずかなシーンからでも伝わる静謐さが漂っていた。数あるSF作品の中でも群を抜いて神秘的・宗教的な世界観を意識して作られているなあと思う。砂虫の動きとともにうねる海のような砂漠と、キラキラと輝くスパイスは誰からもレビューされているとおりナウシカの腐海を彷彿とさせる世界観のすべてというかんじで圧倒される。ただし映像美が過ぎるので、作品全体の感想としてはiPhoneのデフォルト待ち受け画面を見せられている感も否めなかった。
