みちろう

DUNE/デューン 砂の惑星のみちろうのレビュー・感想・評価

DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)
4.2
幻のSF大作、2021年ハイスペックな技術で遂に完成、久々に面白いSF映画だった!

まず、デューンを観るのはこれが初めてだけどこれまでハリウッドが苦戦してきたであろうこの壮大な世界をしっかり描ききってる所がすごいと思った。無駄なものが映ってない質素な感じで出てくる風景が綺麗で圧倒されるサイズ感によってスケールの大きさがドーンと伝わってくる。登場人物や世界観のデザインはどことなく80年代のSFのような奇抜な雰囲気が混ざってて昨今の同ジャンルの映画では見られないオリジナリティあるそれに好奇心そそられる。

そこそこ豪華なキャスティングも結構良かった。それぞれ愛着が湧くようなキャラクターに仕上げてる。個人的に今までイケメン青年の役でしか見てこなかったティモシーシャラメがちゃんとたくましいSF主人公の役柄をこなしてたのに驚いた。ヒロインなのにかっこよさも兼ね備えたゼンデイヤの役は少ない出番にも関わらず強い存在感を放つ。パート2ではもっと見たいな。


賞賛したくなる点は多いけど、ストーリーがあんま捻りがないためクオリティと釣り合ってない感が否めない。デューンの世界観はまた見てみたいと思うけどストーリーは続きが見たくなるような要素が薄い。もうちょっと登場人物残しても良かったのでは。

パート1って考えて鑑賞してみるとかなり壮大な序章になっていてこのスケールから全体を想像すると相当がっちりした大作になりそう。パート2の出来によって評価も変わってくるかもしれない。期待。
みちろう

みちろう