みかん

DUNE/デューン 砂の惑星のみかんのレビュー・感想・評価

DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)
4.0
10191年の宇宙帝国時代、有力な領家アトレイデス家の後継者ポールが、宿敵ハルコンネン家&帝国軍との戦いに身を投じていく中で、自分の使命や責務に悩み模索しながら成長していく物語。

SF小説が原作なんですね。知らなかった。
1984年にデヴィッド・リンチ監督が『デューン/砂の惑星』で映画化していて、本作はそれから36年振りの映画化とのこと。

豪華な俳優陣による、キャラクターが皆魅力的で楽しかった!
ティモシー・シャラメの高貴な美しさに惚れ惚れする。
砂にまみれても美しくてびっくりする。
未来が視える能力を持ち、特別な存在として宇宙の未来を背負うことになる自分の運命に揺れ動く、等身大の青年の不安定さを見事に体現していました。
その中にも凛とした佇まいや軽やかな身のこなしに、名家の跡取り感がちゃんとあって良かったな。
彼の他の出演作は見たことなかったけど、これを機に見てみたくなりました。
オスカー・アイザックも素敵すぎるね。
レベッカ・ファーガソンも美しいし強いし、母親としての複雑な表情が素晴らしかったな。
アトレイデス家の最強の家臣ダンカンもめっちゃ好きでした。
ポールを弟のように、忠実に守るのかっこよすぎ!
ダンカンが一人で敵と戦うシーンが個人的ハイライトでした。
アクアマン振りのジェイソン・モモアだったけど、この役のほうがかなり良かったな。
ステラン・スカルスガルド扮するハルコンネン男爵は、最初全然誰だかわからなくて、出演者一覧みて気づいた。びっくり。
特殊メイク凄すぎる!
デイヴ・バウティスタも出てました。

世界観がしっかりしていて、美しいし、
砂の惑星アラキスの壮大さや宇宙船や羽ばたき機の造形も良かった!
砂(というか香料?)が舞ってキラキラしてるのがめちゃめちゃ綺麗でした。
スター・ウォーズやロードオブザリングのような華やかさや派手さはなく、陰鬱な雰囲気が強めではありますが、クラシカルなSFって感じのかなり好みな世界観でした。

ただ、ラスト30分あたりから、これ全然終わりそうにないけど大丈夫?って思いながら見てたら、本当に全然終わらんかった。。。
本作は続編ありきの作品だったの知らなかった。
にしても、ポールの活躍はほとんど描かれずにクライマックスがないまま終わった印象だったので、一つの作品としてちょっと物足りなさはありました。
ゼンデイヤもちょっとしかでてなかったし、残念。

続編に期待したいと思います!!
みかん

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