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DUNE/デューン 砂の惑星のこのネタバレレビュー・内容・結末

DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

Part2公開前のリバイバル上映をIMAXレーザーで鑑賞。
リバイバル上映なので本編の前後にコメントや特別映像があり盛りだくさんだった

とにかく映像美と迫力が凄まじいので観たいなら絶対に映画館で、それもIMAXで観てほしい作品。
SF特有の作り物感が少なく、とにかく自然に美しく厳しい砂の惑星が描かれているのが好ましい。
横文字が多く説明も少ないので、前知識ゼロで観たわたしにははじめは少し難しかったけれど、観ているうちにどんどん入り込んでいける没入感がある。
サンドワームが想像よりずっと大きいし地響きが身体にバリバリ響いて怖かった。IMAXで観られて本当に良かった!

個人的に特に印象的だったのはポールの母ジェシカ。
途中で「結婚しておけばよかった」的なことを言ってたのであしてなかったの!?と驚いたが、父レトのことを敬愛しているのが強く伝わってきた。
ポールに対して試練を課しながらも助けられないことに身体を震わせる愛の人で、ベネゲセリットとして、アトレイデスとして、レトとポールの家族として、難しい立場に生きる人だなぁと思った。
レトの誠実で人格者なところも要所で描かれており、忠誠心のある仕人が集まるのも頷ける。
またダンカンとアトレイデス家の信頼も厚く、彼の最期の展開は涙を誘う。
(にしてもダンカンの身を案じて連れて行ってくれ!と言い出すポールのいじらしさたるや……ダンカンをみるとぱぁっと明るい顔になり飛びつくポールあまりにもかわいい。)
結果として裏切ることになったユエ医師もただ家族を最優先しただけであって、指輪を引き継いだり毒ガス入りの差し歯を渡したりとアトレイデス家への忠誠心は充分にあったように思う。おのれハルコネン家。
ポールもはじめはお坊ちゃんだったが、徐々に覚悟を決め逞しくなっていく姿に頼もしさを感じる。

複雑なストーリーとたくさんの登場人物を描ききらなければならないなかで、よくここまで世界と人物を魅力的に表現できたなと感心する。
ストーリーの起伏としては少し単調にも思えるけれど、Part2がある前提と思えば許容できる範囲。
あとから補完のためにggって理解した部分も多少はあるが、映画内で全部を説明するのは無理だとおもうから個人的には粒度もこれでちょうどいい。寧ろよく取捨選択されていると感じた。

終盤までゼンデイヤが全然出てこないので最後にようやく邂逅したときにはテンションがあがった〜
これから物語が大きく動きそうな引きだったのでとても楽しみ。
はやくPart2も観に行きたい。

とにもかくにもティモシーシャラメがとんでもなく美しいのでそれだけでも半分くらい見る価値あった。というかそれだけでもう1回観に行きたい。
こ