benno

DUNE/デューン 砂の惑星のbennoのレビュー・感想・評価

DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)
4.0
Part 2の公開間近で漸く鑑賞…。

《ホドロフスキーのDUNE》を鑑賞以来、フィル友様より是非にと小説をおススメ頂きました…あの《スターウォーズ》や《ナウシカ》に影響を与えたというSF小説の金字塔…満足感から映画が遠のいてしまっていましたꉂ笑꒱

そして監督はドゥニ・ヴィルヌーヴ…こんなにも素晴らしい映像作家とは!!…3作目にして改めて感激至極。


   ༻♡༺࿐·͙*̩̩͙˚̩̥̩̥*̩̩̥͙·̩̩̥͙*̩̩̥͙˚̩̥̩̥*̩̩͙‧͙࿐༻♡༺


10191年…銀河系の分裂により、ひとつの惑星をひとつの領家が治めるという制度が敷かれます…。

アトレイデス家のレト公爵(オスカー・アイザック)は皇帝の命により砂漠の惑星アラキス(デューン)を治めることとなります…。

その惑星は、聖なる薬でありまた惑星間移動に欠かせない燃料でもあるスパイス(メランジ)の唯一の生産地。

アトレイデス家には莫大な利益が齎されるはずでした…

しかし以前80年もの間、その地を治めていたハルコンネン家と皇帝が結託…陰謀を企てていたのです。



今作はアトレイデス家の次期公爵…レトの息子ポール(ティモシー・シャラメ)の冒険・成長譚…彼自身が自らの能力にまだ気付かず、しかし後に人を内面から操る術《ヴォイス》を会得、《クイサッツ・ハデラック》と呼ばれる選ばれし存在になり得る片鱗を魅せていきます。

そしてアラキスではその地の原住民…最強戦士の呼び声も高いフレメンという民族の存在が…果たして彼らはポールの敵となるのか?? それとも仲間となるのか??


   ༻♡༺࿐·͙*̩̩͙˚̩̥̩̥*̩̩̥͙·̩̩̥͙*̩̩̥͙˚̩̥̩̥*̩̩͙‧͙࿐༻♡༺   


兎に角映像に圧倒され続けた155分…はっきり言ってストーリーは上・中・下巻、3冊中の中の途中までなので、ここからという段階で終わっています…。

おまけにSFものでは有りがちな、やたら出てくる覚えにくい固有名詞…それは事前に小説を読んでいて正解だったと思いました…。

ただ、キャストが絶対的魅力!! …原作の印象そのまま…ポールを助けるガーニー(ジョシュ・ブローリン)…何より最高なのはカッコ良すぎるダンカン(ジェイソン・モモア)…フレメンのスティルガー(ハビエル・バルデム)も心憎い…そして怪しい教母(C. ランプリング)、始めは誰だかわかりませんでしたっს また、ポールに異常な程の愛情を抱く母レディ・ジェシカ(レベッカ・ファーガソン)…。

舞台は砂漠…ベージュベースのアースカラーで統一された映像…しかし決して飽きることなくオレンジの太陽や炎の差し色が秀麗…特に空撮は見事です…また、砂地に生息する巨大生物《サンドワーム》や砂塵が表情を変え舞う映像も息を呑むほどです。

そして映像と共にハンス・ジマーの音楽の素晴らしさ…圧倒的な世界観に没入させます…♬

映像にするのは不可能と言われた今作…出来ればギーガーのデザインで観てみたかった欲はありますが、トンボのようなオーニソプターはどことなくホドロフスキーのデッサンに似ていたのは嬉しかったですし、こんなにも素晴らしい映像作品とはビックリでした…。

続編も込みの作品なので…今作は起承転結の承まで…Part 2は大きなスクリーンで…!! とっても楽しみ…ෆ*
benno

benno