ガリガリ亭カリカリ

DUNE/デューン 砂の惑星のガリガリ亭カリカリのレビュー・感想・評価

DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)
4.5
池袋グラシネのIMAXレーザーGTで観た時は「すわ、令和のストームライダーじゃんコレ!」と映像圧・音圧に全身が震えて超絶面白かった。星10。
155分あったのに体感100分くらいだったのも謎。

海外ドラマみたいにバストアップばかりで繋いでいくのはどうかと思ったし、フラッシュフォワード演出も映画というよりMV的な凡庸さを感じるし、155分の尺を使っておいて「ここから冒険が始まるのよ!」は、スター・ウォーズとかロード・オブ・ザ・リングとかと一線を画す物語への下品さだと思う。

でも他の誰よりも「原作を完全映像化すること」にこだわり抜いたヴィルヌーヴは超偉い。映画ファンよりも原作ファンに文句を言われない映像を作った感。映画を目指すってよりも、デューンの映像化を目指しているという意志は尊重したい。

オーニソプターのデザインは素晴らしい。

ハルコンネンがリンチ版のようにめっちゃ高いところまで浮遊しない、デブのオッサンがバカみたいに空中浮遊するのが面白いんじゃないか……と、そこは残念だったけど、代わりに豚骨スープに浸かっていたり、天井にしがみついてブルブル震えていたり、新たに面白すぎるハルコンネン表現があったのが最高。