Salt

DUNE/デューン 砂の惑星のSaltのレビュー・感想・評価

DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)
3.9
推し量れない価値を持った砂漠の星アラキス。この地に皇帝から遣わされたことはアトレイデス家にとって誉であると思われたが、それは皇帝と政敵ハルコンネン家の仕組んだ陰謀だった。
ティモシーシャラメ演じるアトレイデス家の皇太子であるポールが主人公となり、自らに課せられた予言や大いなる陰謀、そして砂漠の脅威に立ち向かう冒険活劇である。
大筋のプロットは古典的なSFであり、とても理解しやすいが、ドゥニヴィルヌーヴ監督の得意とする新たなSFの描き方に見事世界観が合致している。メッセージの宇宙船やブレードランナー2049のキャラクターが好きな人であれば、必見であろう。
公開されているあらすじでも指摘されている事だが、砂漠の中にいるだけの生物に対する人間から見た脅威や畏怖、砂漠の世界を豊かにしようとする人たち、砂漠と生きる民、砂漠を利用しようとする民、そしてそれらの間で揺れる流浪の貴族、これらは風の谷のナウシカで描かれている世界観と非常に酷似している。
その観点から見てもこの映画は楽しめると感じられた。
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