PANDADA

ドラゴンクエスト ユア・ストーリーのPANDADAのレビュー・感想・評価

1.0
原作はスクウェア・エニクスのゲーム「ドラゴンクエストV 天空の花嫁」。

パパスの息子リュカは父と共に母マーサを取り戻す旅を繰り返していた。強かったパパスも魔導士ゲマに敗れ、リュカはラインハット王国の王子ヘンリーと共に捕まり、十年間奴隷として神殿建設にこき使われることに。ヘンリーと一緒に神殿から脱出した時、リュカの本当の冒険が始まる、、、的なお話。

一言でいうと
「ふざけるな!!」
という感じですね。

原作は鳥山明がモンスター、キャラクター共にデザインを担当していたのですが、今回のキャラクターデザインはそれとは全くの別物。海外でのヒットを狙い、エセ「アナ雪」っぽいデザインになっていますが、これがまた最低ですね。
というか、海外でも鳥山明って評価高いんです。「ドラゴンボール」は世界的なヒット作なんです。
なぜ、こんな気持ち悪いデザインにした?
ドラクエといえば、シナリオ堀井雄二、デザイン鳥山明、音楽すぎやまこういちで1人でも欠けたらそれはもうドラクエではないのに。

モンスターのデザインは鳥山明デザインのままだから、さらにキャラデザが合わないんですよね。変えるんならキャラクターだけじゃなく、モンスターも変えてみたら?もうそれはドラクエとは呼べないシロモノですけどね。

キャストは悪くはないんですが、これこそ本業の声優を使うべきでした。
演技に手振りや表情、その他を使って表現をする俳優さんだと声だけでの表現ってやっぱ平べったく聴こえちゃうんですよね。
声だけでキチンと演技できるプロの声優をこそ使うべきです。なんか最近のこういう映画って声優を使う事を良しとせず、やたらと俳優さんを使いたがりますが、なんか業界の薄ら汚い所が垣間見えるようで、嫌ですね、はっきり言って。

シナリオは途中まではまあ、良いんです。
長ーい話だから、ダイジェストっぽくなっちゃうのも仕方ない。
いや、本当はね、どんな小さなエピソードも自分がプレイして苦労した想い出が詰まってるから、飛ばされたり、端折られたらイヤですよ。でも、まあ、我慢します。
で、最後のアレは何?
あんなギミックいらんでしょ?
ああいう監督だか脚本家だかの自慰的な発想をこちらに押し付けられるなんて思いもしませんでしたよ。本当に気持ち悪い。
優れた原作があるんだから、そのまま使えば良いのに、なんであんなことするんですかね?理解不能です。

音楽は綺麗なんです。
いや、ドラクエV以外の、例えばIVとかの戦闘音楽入ってたりもしますが、綺麗だから良しとします。
エンディングもIIIのエンディングを使ってて「え?!」とはなりますが、それも許します。他があまりにも酷いから。

ドラクエVって、シナリオは多分シリーズの中でも最高に近い出来だと思うんです。
だからこそいろんな思い入れの強い作品で、ハードが変わってリメイク出る度に買って、何度もクリアしました。
それがこんなに汚されるなんて。
しかも、よりにもよって公式からですよ。
同人となら笑ってすましますが、これ公式ですからね。
なんだろう?
もうドラクエというブランドを捨てる気なんですかね?
まるっきり理解できませんよ。

とりあえずスマホ版のドラクエVでもやり直そうかな。
穢されてしまったので、また心の中で綺麗に洗濯しないと。。

二度と観ないであろう駄作。
我々ドラクエファンに対しての冒涜。
PANDADA

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