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乱気流/グランド・コントロールのDrDOGのレビュー・感想・評価

4.5
大作ではなく、誰もが知っているような作品でゃないけど自分だけは愛をそそぎたいという映画があります。

たとえばショーン・ペンの『インディアン・ランナ一』やアラン・モイルの『エンパイア・レコード』など。グレッグ・チャンピオンの『天国に行けないパパ』などもそうですね。これらの映画を劇場で観るとなんか自分だけの映画に出会ったような気がします。逆に劇場で見逃してしまっている映画は同時代の人がうらやましくてしかたがない。たとえば、スティーブ・カーバーの『超高層プロフェッショナル』は劇場で観たかった。

で、こういうB級映画の愛好家は口には出さない仲間意識があります。なにか秘密結社のような。「最近何かいい映画あった?」というどこででも見かける映画ファン同士の会話で、こういう小意気な映画を出すと思わず握手を求めるような映画がこの『グランド・コントロール 乱気流』です。

この『グランド・コントロール 乱気流』は管制塔内を中心の描いているのに、非常にスリリングです。そして、映画ファンならだれでも予想通りのラストシーンには涙がとまりませんでした。
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