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みぽりんのQTakaのレビュー・感想・評価

みぽりん(2019年製作の映画)
3.8
”やっちまった”系ですね。(笑)
ホントに面白い。
ドキドキが止まらない。
も一度、何度でも見たい。
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「次に何が起こるか」なんてわからないのが映画だから。
「みぽりん」は、最も映画らしい映画なのかもしれない。
それにしては、チラシが怖すぎってことはあるけど(笑)。
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映画の面白さって色々ありますね。
俳優さんが推しだったり、監督が好みだったり、そもそも好みのジャンルだったり、音楽が好みだったり。
この映画の場合は?
そもそも、どれでも無かった。
俳優さんは誰も知らなかった、監督も知らなかった、ジャンルも不明だ、音楽?(アイドル映画なのに)。
では、なぜこの映画を見たんだーー??
つまりは、この映画は、出会いが大切だったってことなか。
見られて良かった。
ホントに良かった。
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映画はそもそもエンターテイメントだよね。
だから、”面白い”って言うのが大切。
本当に面白かった。
ちなみに、この映画を見たら、パンフレット購入は必須ですね。
監督の最初の発想は、現代日本版『ミザリー』。
”作家”を”地下アイドル”にして、監禁する。
でもその発想から、素直にこの物語は出てこないよね。
そこから、色々話しが膨らんだからね。
その過程がパンフレットに記されている。
たとえば、配役が一人増えていること。
配役じゃない、重要な存在が現場で出来たこと。
劇中の音楽のこと。
などなど、一度見ただけでは謎だらけのこの映画を少し解明できるかもしれません。
「あのシーン」「この人物」「この場面」と思い起こしていくと、映画が脳裏に再生されて、ゾワっとする(笑)。
だからパンフレット必見です。
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誰が印象に残っているかと問われると、断然”某”。
篁怜さんの「あれっ???」という姿に気付くのは、山荘の場面が始まってすぐ。
スクリーンの奥の方に、”誰かいる”って感じで登場。
そこから、気になってしょうがない。
スクリーンを見つめる視線が、登場人物とは別のところを探してしまう。
「どっかに居るでしょ〜」って。
完全に、某に取り憑かれてしまっていた。
もちろん、みぽりんもアイドルの二人も、みんな魅力的なんですけどね。
そして、某はほとんど出てこないんですけどね。
でも、完全に監督の思うつぼですよね。
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そして、物語は、どんどんあらぬ方向に進んでいき、途中どたばた喜劇的な展開もまた面白く。(本来、シリアスなドラマじゃないはずですから)
そんな展開の、撮影現場のエピソードもパンフレットにあります。
この現場、相当に面白かったようで、面白すぎで現場崩壊寸前だったというのも魅力です。
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こんなヘンテコな映画に出会えたことが本当にうれしいです。
今回は、札幌プラザ2・5の『クチコミ劇場 the FINAL』で見られました。感謝。
まだまだ全国各地で上映機会がありそうです。
お近くで上映の際には、足を運ばれることをお勧めします。
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