TSUTAYA発掘良品よりレンタル。
マーティン・ハーバート監督作。
カナダを舞台に、妹を殺害した犯人を捜し出すため奔走する警部トニーの姿を描いたミステリー。
カナダ・イタリア合作のB級映画。良くも悪くも70年代の空気が画面に充満した小品で、B級映画らしいサービス精神旺盛なエンタメ映画である。カナダを舞台に、パーティー会場で妹を毒殺した犯人を見つけるため、妹の交友関係を中心に捜査を展開する警部トニーの姿を映し出す“警察ミステリー物”。
見所としては派手さ重視・迫力重視のカーチェイスがある。ハイスピードで横転・段ボールの山に激突・坂道で大ジャンプ・迫りくる列車の上を飛び越える…など、カーチェイスにおいてお約束の演出が目白押し。カーチェイス中心のアクションと連続殺人事件を巡るミステリーがうまくミックスされた作品だが、いかんせんストーリーの軸となるべきミステリーの顛末が意外性に欠ける上に、大した緊張感もなく淡々とお話が進むので端的に言うと退屈でつまらない。
単発式の拳銃でヘリを撃墜するという、ダーティハリーも真っ青の怒りの銃撃シーンは劇中最大の見せ場で、ここにきてようやく原題(=BLAZING MAGNUM)を回収することになる。
個人的にB級映画のBは“breast(乳)”のBでもあると思っているのだが、お色気シーンに関してはずいぶんもったいぶった印象。終盤にきてようやく乳だけを映したこれ見よがしなセクシーショット(しかもスローモーションというあざとさ!)を挿し込んでいるが、ここまで引っ張る必要なかったような…。ちなみに、盲目の女の子がやたらセクシー(+見えない熱演付き)です。