Hideko

グレース・オブ・ゴッド 告発の時のHidekoのレビュー・感想・評価

4.0
原題: Grâce à Dieu
英題: By the Grace of God

『スポットライト 世紀のスクープ』を観てからの本作の鑑賞。

『スポットライト…』はアメリカ ボストンの新聞社記者目線であるのに対し、本作はフランスで起きた虐待の被害者目線で描かれています。両作とも実話であることの恐ろしさ。

本作。80人以上もの幼き者たちに性的暴力を働いていたというプレナ神父。「プレナ神父事件」として現在も裁判が進行中とのこと。

『スポットライト…』ではエンドクレジットのリストで、本作ではアレクサンドル(メルヴィル・プポー)、フランソワ(ドゥニ・メノーシェ)、エマニュエル(スワン・アルロー)ら被害者のそれぞれのトラウマに苦しむ姿に胸をえぐられ…。現在のプレナ神父のシレッとした態度には激しい憤りを覚えずにはおられません。

特にスワン・アルローは線が細いので、彼が苦しむ姿を直視するのは困難でした。

家族の支え、そしてラストに微かな希望が見出せたのが唯一の救いです。
Hideko

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