フランソワ・オゾン監督
小児性愛の被害者3人を軸に、それぞれの人生・家族・周りの人々との関係を丁寧に描いた作品でした。
結局は、被害者の会が思う所には行き着けなかったような結果だったようです。
一番怖いのは、何も知らない子供が被害者になり、後の人生にその時の傷跡を大きく残してしまうことですが、それ以上に怖いと思ったのは、被害者の孤独と加害者の沈黙でした。
ただ、この加害者は罪の意識を持ちながらも自身を止めることができなくて、上司に訴えるも放置。この放置状態も怖かったです。
黒を白に塗りつぶしてましたね。
ただ、これって、普通の生活や職場、学校でも程度はどうであれ日常茶飯で起こり得ることだと思います。
被害者の会、最初に一歩踏み出した人がどうか潰されることなく主張できますように。