映画『システム・クラッシャー』
ドイツ映画
父親から受けたトラウマで、突然手につけようがないほど暴れる9歳の少女ベニー。
行く先々で問題を起こし施設を転々としている。しかし、ベニー母と暮らす事を望んでいる。
非暴力トレーナーの男性が登場。3週間の隔離療法として山小屋で過ごす事に。
主人公ベニーを演じたヘレナ・ゼンゲルの演技がとにかく素晴らしい。感情に爆発する瞬間とか衝撃。どこかで観た顔だなと思ったら、この映画の後にハリウッドからオファーされてトム・ハンクスの『この茫漠たる荒野で』に出ていた。
ベニーが繰り返し暴れるので、観ている側もうんざりするが、それこそ劇中の大人たちの気持ち。ラストは救われたのか?どうなのか?観客に委ねられる。
昨今の「トー横キッズ」問題やSNSを通じて慰め合っている若者たちにもなんだか通じる話なんだろうな。