救いのない現実
出口が見えず終始胸が締め付けられる
爽快なラストはベニーにとりシステムからの解放のようでいて、ミヒャのセリフの通り更に自ら首を絞めていくことでもあるので解放への道ではない…
アルブレヒト・シュッフ推しでクリップしていて、予告を観てさらに楽しみにしていた作品。
ヘレナ・ツェンゲルの演技が凄すぎる。
そしてニーナ・シモンのAin't got No., I got lifeで泣けた。
トラウマというより脳の問題で発達障害なのでは?
愛情を強く求めているだけなのに感情のコントロールが出来ず攻撃的になってしまうベニー。周囲の温かな善意が徒労に終わる虚しさ。
現実社会にいるシステムクラッシャーも薬物治療と施設を転々とし、最終手段閉鎖病棟なのかなと思うと切ない。
鑑賞後も引きずる作品。